• 各校入学生代表
  • 新東京歯科技工士学校
    歯科技工士科Ⅰ部

    島田 結生

 春のうららかな日が続き、桜が咲き誇る時期になりました。

 私が歯科技工士の仕事に興味を持ったきっかけは、小学校中学年の時に授業の一環で職業を調べていたところ、ものづくりや絵を描くこと、特にデッサンが好きだったので、そのことを知っていた歯科衛生士である母に歯科技工士を勧められたことです。歯はものを食べるだけでなく人との会話がスムーズになる、人に健康で綺麗な印象を与えるとても大切な役割があります。

 ですが、一度虫歯や歯周病にかかってしまえば悪化するばかりで、歯は自然には治りません。そして、全身のあらゆる所に害を与えてしまいます。

 健康的に楽しく生活をするためにも綺麗な歯は必須といえるでしょう。

 歯科技工士の仕事は歯の詰め物や入れ歯、歯の矯正を行う矯正装置、ボクシングなどスポーツで必須なマウスピースを制作、加工することです。

 オープンキャンパスで1回目は白い歯づくりの体験を、2回目は歯科技工所であるワールドラボ様に見学にいきました。そこでとても興味深いことを耳にしました。

 職員の方がタバコを吸われていた時に入れ歯を入れ、その後、タバコをやめると、その入れ歯以外の歯は白くなったようです。しかし、入れ歯だけはタバコの黄ばみに合わせた色で作っていたため、そのままだったことを聞きました。

 その話を聞き、タバコの黄ばみも人の手で再現できる高い技術力に感銘を受けました。

 美容への関心の高まりや高齢化が進む中で歯科医療の関心は今後ますます高まるでしょう。

 その中で歯科技工士は陰から支える大切な医療職です。

 多くの人が健康的で綺麗な歯で笑えるように、高い技術力のある歯科技工士になり、歯科技工士として活躍する夢を持ちました。

 これからの2年間は幾度となく困難が待ち受けていると思いますが、背中を押してくれた先生、家族、そして支え合ってきた友人達を思い出し、高い技術を身につけ、仲間と共に困難を乗り超え、将来の夢を叶えるために学んでいきます。

 先生方、保護者の皆様、私達を暖かく見守り、御指導をお願いいたします。

 私は新東京歯科技工士学校の生徒として新たな人生をスタートします。

 初心を忘れず、仲間と共に努力を重ね、助け合いながら成長していくことをここに誓います。