東京メディカル・スポーツ専門学校
柔道整復師科・鍼灸師科
浅井 優花
今から約4年前、アメリカの大学に入学してから1年半程度経った頃、私はダンスのパフォーマンス中に半月板を損傷し、手術を余儀なくされました。手術をしたからといって、怪我が完全に治るわけではなく、今もその膝の痛みや足の筋力の弱さと戦っています。そしてこの怪我は、身体的だけでなく精神的にも大きなダメージをもたらし、一時期は踊ることから離れようと思ったこともありました。そんな時に出会ったのが治療の世界でした。アメリカではフィジカルセラピストの方々に、日本では柔道整復師、鍼灸師の方々に、身体的にも精神的にも大きく支えられ、怪我と上手く付き合いながら、今現在も本格的に踊ることが出来ています。その経験を通して、治療する立場になる側の技術、知識、プロ意識、熱量がどれほど患者にとって重要なのかを感じました。
怪我は、アスリートやダンサーにとってパフォーマンスを大きく左右するものであり、その怪我への向き合い方と治療過程によって、今後のプロとしての人生が決まります。だからこそ、治療に携わる人間は患者が専門とするスポーツやダンスではどういう体の使い方をするのか、どういう経緯で怪我をしたのか、その患者の状態をきちんと理解することが重要になってきます 。それらを理解した上で、どのような治療にしたら良いかやどのように患者にアプローチするべきかを考えることがプロとしての仕事です。また治療を重ねていく上で、患者の回復の状況を見て、遅れている場合は何に原因があるのか、他に痛みの要因となるものがあるのかどうかを考える必要があります。これらのことを達成するためには、日頃から患者とのきちんとしたコミュニケーションをとることと治療に関する基礎知識や技術を得ることはもちろん、自分の患者の専門分野に関する勉強が必要です。一人一人の患者に責任を持ち、患者の最高のパフォーマンスが出せるようにサポートしていくことが、 未来の私たちの務めです。
入学後の3年間は、得なければならない知識の量や身につけなければならない難しい技術、初めての経験がたくさんあるでしょう。時には苦しいこともあるかもしれませんが、その学びの全てが私たちの将来に繋がっていくはずです。
私は東京メディカル・スポーツ専門学校の生徒として、日々目の前にある課題をきちんとこなしていき、1人前の柔道整復師、鍼灸師となってこの学校を卒業することをここに誓います。
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